マイクロカーって??

 1人乗りの超小型自動車のことです。駆動源に50ccエンジンや、電気モータを搭載しています。
法的には「ミニカー」の扱いになり、普通免許が必要になります。(2輪の免許では乗れません)
 (詳しいことは http://www.mitsuoka-mc.com/sub20.html

メリットは?


デメリットは?


 実際に乗ってみると、デメリットの方が多く感じされます。なぜか!?それは「車」として考えるからです。
バイクだ!そう、これは原付きのバイクなのだ!!と思えば、とたんにデメリットなんてどうでも良くなります。
 ピザの宅配で使われている3輪のジャイロと言われるバイクがありますが、あれに車っぽいボディをかぶせた乗り物を想像してください。
ちょっと強引ですけど、それが「マイクロカー」であると言えます。
 あのバイクの車重は130kgだそうですが、あれのタイヤを小さくして、30kgのオモリを積んで、さらに人が乗っているのですから、「走らない」のは当たり前。
かわいい外観とは裏腹に、かなり乗りづらい車であると思います。とてもではないですけど、おじーちゃん、おばーちゃんには勧められません。
しかし、私の車はガソリン車なので、電気自動車のMC-1EVやコンボイ88の場合はうるさい点と加速が良くない点が解消されますが、走れる範囲が「電池が切れない範囲」というように制約されます。

買い方?

 新車は、残念ながら販売されておりません。
中古なら、Goo-netカーセンサーnetや、ヤフオクで見つかります。
私はヤフオクで購入しました。今までの取引の中で最高額でしたので入札するときは躊躇しましたね。ちなみに18万でした。(陸送費用などで結局22万)


(うちに来たときのMC-1の写真(これはオークションに出品されていたときの写真です))

 車が来る前にナンバー申請に必要な書類が来たので市役所に行って申請してきました。
(最初は市役所のHPの記載違いで「軽自動車協会」とかいうところへ行ったのですが、「ここじゃないよ」と言われ、たらいまわしに・・・)
 数日後、車が西濃運輸経由で自宅に配送されたのですが、普通のトラックに積んできたので降ろせずに集配所まで持って帰ったことがわかり、ナンバーを持って西濃運輸へ。
 その場でナンバーを取り付け小雨の降る中家まで帰っていきました。
 そのとき感じたのは、予想よりも小さくて、走行音が驚くほど大きかったこと。
「こりゃ、トンデモナイものを買ってしまった・・・・」というのが正直な感想でした。

通勤に使うために

 また、届いたMC-1はこのようなステッカーが貼られてたので、クールなのですが会社への乗り入れ許可がでるかどうか心配でした。
そこでステッカーをはがして乗り入れ許可をとりました。
 乗り入れ許可には、「対人無制限、対物500万円以上の任意保険加入」が必要になってきます。
私は全労済のマイカー保険に入っていたのでファミリーバイク特約を付けました。
 月額で¥600、年額でも¥7200で乗り入れ許可に必要な保証をうけられます。

あとから購入したオプション

 私の購入したMC-1はオプションらしいオプションは何もなかったので次のオプションを購入しました。

価格は、HPに書かれているものよりも若干高めです。(あの価格はあくまでも工場でオプションとして付けた場合になっています)
 幌セットは必需品でしょう。なにせ、雨でも雪でも乗らないといけないわけですから。
ジムニーの場合、幌は¥45000くらいしてました。それにくらべればMC-1の幌は安いです。でも作りも安いです(笑
簡単に取り付けられますが、本当に雨をしのぐだけのもので、風は多少入ってきます。もちろん、断熱効果など無いので外が暑ければ暑いし、寒ければ寒いです。
 また、幌を付けると空力特性が上がって最高速が伸びると言われています。
なお、外部からの音やMC-1自体の音は遮断されません。うるさいままです。
 クッションセットは、リアのブレーキや車幅灯などのハーネスを守る効果があるくらいで、実用度は???ですが、ここはやはりMITSUOKAロゴを付けて走りたいので注文しました。
 フェイスシールは初めから付いていたステッカーを外したことでフロントフェイスがなんとも間延びした感じになってしまったので、購入しました。
取り付けには中性洗剤と霧吹きが必要です。それと、事前にワイパー等を外しておかなければいけません。
 今回の購入で、オマケのルームミラーが入っていました。吸盤式でフロントウインドウに付くタイプです。
こういうさりげないサービスがいいですね〜!すっかり光岡ファンになりました。

通勤に使ってみて

 全く問題なく通勤に使えてます。(晴れの日も雨の日も、ちょっと雪が降った日も)
田舎なので裏道はガラガラですので、最高速は求められません。快適に通勤しています。

 今の時期は冬なので、幌は必須です。このデザイン、幌無しのほうがカッコイイのですが、無いと死にますので付けます。暖かい格好で乗ってください。
朝、エンジンをかけるとスターターモーターが元気に回り、オートチョークなので比較的楽にエンジンがかかります。
 少なくとも一発目の始動でエンジンが掛からない・・・ということは1回もありませんでした。(優秀だなぁ〜
でも困るのがフロントガラスの凍り付き。
外側と内側の両側から凍ります。
 これを落とすのが朝の儀式になってます。
デフロスターなどの装置がないので、エンジンを暖気しながら霜を取るなんて芸当はできません。ウォッシャー液が出るのでこれで何とかしようと思っても無駄に消費するだけで、逆にフロントガラスにかかったウォッシャー液が凍ります。
 ここは素直にスクレーパーなんかを使って何とかするしかないですね〜。
まだ、この車で夏を迎えていないんですけど、少し天気のいい日に幌付きで乗ってみた感じでは「ビニールハウス」に居るような状態でした。
蒸し暑いというか・・・(11月でしたが)
 正直言って、春になったら幌は外す予定なのでまあ、いいかな〜と思ってます。

動力性能とか

 デメリットで書いた内容と重複しますけど、まさに「町中をゴーカートで走るような感覚」とでも言いましょうか。
やっぱり、これは車として見るのではなく「原付スクーター」として見るのがいいと思います。
 そうやって考えると、雨はしのげるし、荷物はある程度置けるし、法定速度は最高60km/hだし・・・・最高のコミューターですよ。
光岡ではこれを「下駄車」と謳ってますが、まさにいい表現だと思います。
 でも物珍しさだけで買ってしまうとすぐに飽きるかも。
というか、法定速度は60km/hでもアクセルベタ踏み状態で50km/hちょいしか出ないし、加速も悪いので「車があるのにわざわざマイクロカーで・・・」と
なると思います。(走っている時の音はものすごいんですけどねぇ〜。速度が追いついてこないというか、、、)

    ◆0→40km/hのタイムと最高速(測定は同一の直線コースを往復し、タイムの平均値を申請。ちなみに最高速は公道以外で測定してます)
     ※このデータはかなり古いです。2009年にはさらなるチューニング技術が生み出され動力性能は更に上がっております。

オーナー 車種 0→40記録(秒) 最高速(km/h) 測定日 改造箇所
どつ 光岡 MC-1
限りなくノーマル車
10.5 60 2005.01.29 ハイスピードプーリー・パワークリーナー・メインジェット
鉛筆チューン・センタースプリングシート外し
排気ポート加工
奈良の大ちゃん 光岡 MC-1
チャンバーチューン車
8.3 75 2005.01.22 KNシリンダ・大ちゃんバー2号・KN4枚リードバルブ・
インマニ切削・DIOキャブ・メイン&スロージェット
ウエイトローラー6g×6・クラッチ強化スプリング・
センタースプリングシート外し・混合ガソリン
点火時期進角・エアクリーナ加工・トルクカム

内装とか

 MC-1の車内はフロントメータ、ウォッシャータンク、シート、2点式シートベルト、サイドブレーキ、ハンドル、ウインカーレバー(ライトハイビーム機能付き)、ワイパー動作&ウォッシャースイッチ、ハザードスイッチしかありません。
 フロントメータは、速度とガソリン残量、ライトのハイビームを表すインジケータだけのシンプルなものです。必要最小限といった所でしょうか。

税金とか

■1年間の維持費を比較

マイクロカー 軽自動車 普通乗用車(1500cc)
標準燃費 20km/L 14km/L 12km/L
100km走った時のガソリン代
(1L=¥135)
¥675 ¥964 ¥1,125
1年間のガソリン代
(1ヶ月300kmで計算)
¥24,300 ¥34,714 ¥40,500
自動車税 \0 ¥7,200 ¥34,500
重量税 \0 ¥4,400 ¥12,600
自賠責保険(1年) \7,580 ¥13,900 ¥16,560
任意保険(1年) \7,200 ¥142,580 ¥187,600
車検費用 \0 ¥18,000 ¥19,000
1年間の維持費  ¥39,080  ¥220,794 ¥310,760


 どうだろうか?軽自動車と比較して18万円、普通車ならば27万円もの費用を削減できるのです。

 これだけのコスト効果があるのであれば、マイクロカーでキツイ状況ならタクシーやバスで出かけても充分だと思います。

また、原付のバイクでは、制限速度・2段階右折などの制約も多いのですが、
 それに比べてマイクロカーならば、

       ・制限速度 60km/h
       ・ヘルメット不要
(シートベルトすら義務ではない)
 
 のです。
ちなみに、バイク・スクーターに関するアンケートによれば、バイクに関する不満は以下の通りです。

雨の日乗りにくい  70.4%
ヘルメットを被るのが面倒  46.9%
盗難に遭いやすい  32.7%
駐車場が少ない  32.2%
ケガをしやすい  29.6%
服装が限られる  21.5% 
その他(荷物が積めない・法定速度が30km/hなど)  - 


 この中の多くはマイクロカーで解決出来るのが判りますね。

ホビーとしての改造費用とか


 マイクロカーをさらに快適に走らせるためには、チューニングも必要になります。
加速を良くしたいならば、軽めのウエイトローラーに変更する必要が出てくるし、50ccの枠内で合法に改造するためにシリンダーのポート加工も有効です。
普通の車であれば、ちょっとした改造でも10数万円、大幅な改造ならば数10万円かかってしまいますが・・・・。

 マイクロカーの場合ならば

 チャンバーの交換をしないのであれば、ウエイトローラーなどは6個で590円、ハイスピードプーリーは3500円、シリンダーは純正品が12000円で購入出来るので3万円も出せばエンジン〜駆動系、吸気系のチューニングが出来ます。
 
※改造を推奨する訳ではありません。自己責任で判断願います。